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SENKEN SHINBUN 1999/2/22月曜日
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「子どもの頃、明るい部屋でシーツをかぶっているのが好きでした。スリ硝子の食器や蚊帳、カーテンなども。
半透明のものとそれを透かしてみえる光がわたしをいい気持ちにさせるのです。肉体が気化するような、吸い込
んだ空気に同化していくような感覚です。半透明のむこう側では、モノは『みえるもの』と『みえないもの』の
あいだにあるからかもしれません」と語る二宮知子。彼女の半透明の光に対するあこがれとこだわりが半透明の
光の絵画として結実した。手に持つことも触れることもできる半透明の光の絵画は、ライト、照明、灯りといっ
た即物的な存在から解き放たれた、現代人にとっての新しいいやしの道具なのかもしれない。
3月3日(水)から、東京・原宿のカロカロハウスで開かれる。
―senken h 1999年2月22日発行)より