子どもの頃、
明るい部屋でシーツをかぶっているのが好きでした。
スリ硝子の食器や蚊帳、カーテンなども。
半透明のものとそれを透かしてみえる光が
わたしをいい気持ちにさせるのです。
肉体が気化するような、
吸い込んだ空気に同化していくような感覚です。
半透明のむこう側では、「もの」は
「みえるもの」と「みえないもの」のあいだ
にあるからかもしれません。
手に持つこともできる
触れることのできる
半透明の光の絵画をつくりました。
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Tomoko N.
□photo
Galerie de Cafe DEN,1998
material:wax, medical electrodes,tablets,sunlight
size:95×63×20mm
© 1998 Tomoko Ninomiya