音楽と明滅のパターンは、デジタル制御で自在に操ることが出来る。
比較のために√3、√2、π、自然対数の底の音楽も時々流した。
リクエストがあれば、トランス・テクノ・クラブ・ハウス系の高速ストロボ演奏も短時間行った。
これは気分が悪くなる人が多く「最終兵器」とまで言われた。
薬も度を過ぎると毒になるわけだ。
10日には「自由の幾何学」と題する特別講義を開き、黄金比の原理、それを活用した実験建築の紹介、インタラクティヴ音楽作品「REAL
KECAK SYSTEM」、そして最新の音楽理論「実数の音楽」を披露した。またフィボナッチ・ケチャックの簡略版を皆で合奏した。
11日は竹のプレアデス・ランプを作るワークショップを開いた。参加者全員が見事に作り上げ、作品を持ち帰った。
会期中、牛若丸のような子供が迷路を縦横に走り回るなど、作者を内心ヒヤヒヤさせることもあったが、砂のマウンドは、そうした過酷な使用にも耐え、最後までそれなりのエッジを保ち続けた。
12日午後9時、会期満了時に居合わせた人々に砂のマウンドを自由に破壊していただいた。
しかし砂をいくらかき乱したところで、neuro-architecture の全体骨格は簡単に破壊しきれるものではない。